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public:発表のお作法 [2021/08/13 16:21] baba ↷ public:発表スライドの作り方 から public:発表のお作法 へページを名称変更しました。 |
public:発表のお作法 [2024/01/18 13:32] (現在) baba [発話速度] |
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- | ====== 発表スライドの作り方 | + | ====== 発表のお作法 ====== |
- | いわゆるプレゼン資料の作り方になります。ネットで検索すればたくさんでてくるのであえてここで言う必要もないのですが、前提知識と基礎を共有したいので、ここに記載します。 | + | いわゆるプレゼン資料と発表の仕方になります。ネットで検索すればたくさんでてくるのであえてここで言う必要もないのですが、前提知識と基礎を共有したいので、ここに記載します。 |
===== 前提 ===== | ===== 前提 ===== | ||
+ | 「発表する = スライドを作る」と盲目的に思っていませんか? | ||
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スライドをなぜ利用するのかを考えましょう。スライドが発表資料として多用される理由は下記のとおりです。 | スライドをなぜ利用するのかを考えましょう。スライドが発表資料として多用される理由は下記のとおりです。 | ||
- 口頭だけでは伝えるのが困難な図、表、グラフ、動画を利用できる | - 口頭だけでは伝えるのが困難な図、表、グラフ、動画を利用できる | ||
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===== 鉄則 ===== | ===== 鉄則 ===== | ||
- | 発表をするにあたって、鉄則があります。スライドを作成すると思わずテキストで箇条書き、みたいなことをすぐに考えてしまいます。これは誤りで、テキストが資料を作成しやすいからにほかなりません。資料を作成するにあたり、次のことを鉄則として頭に入れておきます。 | + | 発表をするにあたって、鉄則があります。それはどのような発表形式がよいかに関してです.スライドを作成すると思わずテキストで箇条書き、みたいなことをすぐに考えてしまいます。これは誤りで、テキストが資料を作成しやすいからにほかなりません。資料を作成するにあたり、次のことを鉄則として頭に入れておきます。 |
<wrap em> | <wrap em> | ||
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一方でデモでは伝わらない場合ももちろんあります。実験結果を示したグラフや、デモでは示しきれない大きな構想等です。どのようなスライドが最もよくあなたの考えを伝えることができるのかを常に意識してスライドを作成してください。 | 一方でデモでは伝わらない場合ももちろんあります。実験結果を示したグラフや、デモでは示しきれない大きな構想等です。どのようなスライドが最もよくあなたの考えを伝えることができるのかを常に意識してスライドを作成してください。 | ||
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+ | ===== 話し方 ===== | ||
+ | いうまでも無いですが,ですます調で,タメ口はいけません.英語での発表は気にしなくてよいです. | ||
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+ | ==== 発話速度 ==== | ||
+ | 誰だって早口で話を聞かされたら疲れてしまいます.「内容が沢山あるのに,時間が短いせいだヨ!!」と反論したくなる気持ちをぐっと抑えて,「決められた時間で如何にして相手に情報を伝えるか」これをしっかりと自分で考えましょう.早口で話すことがあなたにとって最適解であるならそれも一つのやり方です.一方でアナウンサー等の「しゃべり」を生業としている人たちの間では,「1分間に300文字」がもっとも相手が理解しやすいスピードであると言われています.実際にこれを実験して調べた論文もありますが,例えば以下の動画を見てください.300字程度がたしかに聞きやすいなと感じることができると思います. | ||
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+ | ご自身の話速を測定する方法として馬場が作成したアクセシブルスピーチトレーニングを一度使ってみてください。きっと発見があるでしょう。 | ||
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+ | 早口でたくさん喋ってもそれが相手に伝わらなければ意味がありません.また発表聴講者の中には聴覚障害を持つ人がいるかもしれません.早口で喋りすぎては現場の手話や文字起こしが間に合わない場合もあります.また話者の発話速度や声の高さは発話者の性格印象に影響を与えることもよく知られています(https:// | ||
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+ | ==== 発話声量 ==== | ||
+ | 発話声量は 5[m] 先に相手がいることを想定して,話してみましょう.手元にマイクがある場合も同様です.大きすぎてもびっくりしてしまいますし,小さすぎても聞き取ることが困難です. | ||
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+ | ==== フィラーが多い ==== | ||
+ | フィラーとは「えー,まあ,そのー」等といった文章の合間に入る基本的には意味のない語句のことです.接続詞や助詞,副詞などが多いですが,これらの語彙は聴衆に対して無駄な情報を提供することなので,意識してフィラーが入らないようなスピーチを心がけましょう. | ||
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+ | ===== スライドの作り方 ===== | ||
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==== スライド枚数の目安 ==== | ==== スライド枚数の目安 ==== | ||
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- | ===== 体裁について | + | ==== 体裁について ==== |
それでは次は体裁についてです。PowerPointやKeynote等の多彩なテンプレートを利用すれば、見た目を容易に華やかにできます。しかしながら、ここでも一歩下がって、なぜそのような体裁をとるのか?という問を忘れないでください。一つ一つの体裁に対してデザイナとして意味付けがしっかりとできているかをまずは意識してください。 | それでは次は体裁についてです。PowerPointやKeynote等の多彩なテンプレートを利用すれば、見た目を容易に華やかにできます。しかしながら、ここでも一歩下がって、なぜそのような体裁をとるのか?という問を忘れないでください。一つ一つの体裁に対してデザイナとして意味付けがしっかりとできているかをまずは意識してください。 | ||
- | ==== 背景色 | + | === 背景色 === |
一般に背景色は白や黒がよく使われます。ただし意味もなく使ってはいけません。まずは下記を抑えてください。 | 一般に背景色は白や黒がよく使われます。ただし意味もなく使ってはいけません。まずは下記を抑えてください。 | ||
* 白:発表する会場が明るい場所である場合 | * 白:発表する会場が明るい場所である場合 | ||
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ただし、制作したコンセプトカラーに合わせて背景色を変更することもあると思いますが、その場合も見る人が見やすい配色になっているか?会場で見た場合に見づらくならないかを忘れないでください。 | ただし、制作したコンセプトカラーに合わせて背景色を変更することもあると思いますが、その場合も見る人が見やすい配色になっているか?会場で見た場合に見づらくならないかを忘れないでください。 | ||
- | ==== フォント | + | === フォント === |
* サイズ | * サイズ | ||
* 相手に必要な情報であるにもかかわらず、読めないような小さなフォントサイズはNGです。ただし、参考文献やデザインスケッチ時等のあまり情報として重要でない場合は小さな文字を使ってもよいです。原則は20pt以上のフォントを使ってください。 | * 相手に必要な情報であるにもかかわらず、読めないような小さなフォントサイズはNGです。ただし、参考文献やデザインスケッチ時等のあまり情報として重要でない場合は小さな文字を使ってもよいです。原則は20pt以上のフォントを使ってください。 | ||
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- | ==== 図表サイズ | + | === 図表サイズ === |
図表をスライドの中で紹介しているが、小さすぎてなんだかわからない。といったことが散見されます。図表をスライドないで扱う際は特に十分に大きなサイズでスライドに載せることを意識してください。例えば論文で使用した図表をそのまま使うとフォントサイズが小さすぎる場合がよくあります。その場合は面倒でも図の作り直しや、テキストだけでも必要な箇所は打ち直すなどのひと手間を加えてください。 | 図表をスライドの中で紹介しているが、小さすぎてなんだかわからない。といったことが散見されます。図表をスライドないで扱う際は特に十分に大きなサイズでスライドに載せることを意識してください。例えば論文で使用した図表をそのまま使うとフォントサイズが小さすぎる場合がよくあります。その場合は面倒でも図の作り直しや、テキストだけでも必要な箇所は打ち直すなどのひと手間を加えてください。 | ||
- | ==== アニメーション | + | === アニメーション === |
PowerPointやKeynoteにはアニメーション機能があります。もしあなたがこのようなアニメーションを「なんとなく」「動きがあっておもしろいから」という理由で使っているのあれば、即刻アニメーション機能を使うことをやめてください。ここまで述べてきたことと同様にアニメーションにする意味がないのであれば、アニメーション機能を使う必要はありません。では意味のあるアニメーションとはどういうことでしょうか? | PowerPointやKeynoteにはアニメーション機能があります。もしあなたがこのようなアニメーションを「なんとなく」「動きがあっておもしろいから」という理由で使っているのあれば、即刻アニメーション機能を使うことをやめてください。ここまで述べてきたことと同様にアニメーションにする意味がないのであれば、アニメーション機能を使う必要はありません。では意味のあるアニメーションとはどういうことでしょうか? | ||
* 空欄になっている箇所に対し、聴衆に問いかけながら答えをそこに表示する | * 空欄になっている箇所に対し、聴衆に問いかけながら答えをそこに表示する |