public:論文のお作法

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論文のお作法

本ページはインダストリアルアート学科の学生を対象とした論文のお作法に関するページです. デザイン系から急に論文を書くと前提となる知識を共有するのが時間がかかるので,初めて論文を書く人 もしくは,忘備録として本ページを活用してください.

なお、卒業論文または修士論文を書こうとしている人は合わせて学位論文を書くもチェックしてください。

論文タイトルは記述した論文を一言で言い表すものにします.研究の一部分やぼやっとしたタイトルではなく,具体的に 何をやっているのかタイトルを読んだだけでも伝わるようにしましょう.

  • 悪い例:災害移動時におけるモビリティの活用
  • 良い例:災害移動時における自動二輪モビリティを利用した情報ネットワークの構築手法

著者名には自分だけでなく,指導教員の氏名も原則入れます.ただし教員と折り合いが悪い,もしくは研究室での研究内容と まったくもって無関係のものを学会で発表する場合は単著でも構いませんが,原則は教員名を入れます.また,指導教員だけでなく, 手伝ってくれた研究室内外の先輩後輩がいる場合,その貢献度にもよりますが,共著として連名で論文を書きましょう.

誰を最初に書くか,最後に書くかについてもお作法があります.最初の著者のことをFirst Author(第一著者)と呼び,論文に 最も貢献した人となります.主たる成果はこの第一著者がなしたことを意味します.学会で学生発表賞等を授与する際,学生が連名で 発表していても,第一著者が表彰されたりします.なお指導教員は一番最後にしておきます.研究室以外と連携して行い,教員が複数いる場合は所属指導教員に名前の順番をどのようにすべきか確認をしてください.

  • 「です」,「ます」ではなく,「である」で記述する
  • 口語はダメ.
  • 主語は「私」ではなく「著者」もしくは「著者ら」,「我々」とする.
  • 句読点は「.,」とする.ただし縦書き論文は「。、」が良い.この設定はIMEの環境設定で可能
  • 無駄な段落はやめる.一つの文脈の塊として段落を使う.
  • 「思う」,「したい」,といった主観的な言葉は用いない.「推察される」,「好まれる」等の言葉を使う
  • 図・表には必ずキャプション(説明)を入れる
  • 図のキャプションは必ず図の下に入れる.
  • 表のキャプションは必ず表の上に入れる.
  • 図(表)1にhogehogeのhogehogeを示す.という具合に必ず本文中で図(表)番号を参照して説明すること
  • キャプションには体言止めではなく,文章で記載すること.本文を読まなくても図(表)とキャプションだけで読者の理解を助ける説明が理想

参考文献の書式についてはそれぞれの学会がだすフォーマットに必ず従ってください.例えば下記の様にします.

  • [1] Sutherland, I. E., Ten Unsolved Problems in Computer Graphics, Datamation, Vol. 12, No. 5, pp. 22-27, 1966.
  • [文献番号] 氏名(共著者がいる場合は,カンマ区切りで全員記載),発表タイトル,発表会議名,学会名,予稿集のページ番号,西暦

が基本的なフォーマットです.

参考文献に記載する文献は必ず論文中で引用しなければなりません。引用の仕方にはいろいろありますが、一般的には次のような引用の仕方が多いです。

  • …. hogehogeら[1]によれば、…..
  • …. Computational Topologyによる解決手法[1]も提案されている.
  • 文献[1]ではクリティカルシンキングの観点から本問題を議論している。
  • public/論文のお作法.1569595692.txt.gz
  • 最終更新: 2019/09/27 23:48
  • by baba